クーポンの遅配
クーポンのトラブルの一つとして遅配問題があります。
指定した期日までに商品が届かないなどクレームが来ています。なぜそのようなトラブルが起きるのか、対策としてどのような事をしているのかみてみましょう。
ある会社での遅配問題
ある有名なクーポン共同購入サービスの会社は近年21000円相当分のおせち料理を半額の10500円で500個販売しました。しかし、当日になっても200人のお客様にまだ商品が届かず、届いたおせちの量が格段に少ないものでした。それだけでなく、掲載された写真と届いた品物があまりにも違っていたため、クレームが殺到する騒ぎとなりました。そのため、運営会社の代表が退任する事態にまで発展したというものです。
なぜそのような事になったのでしょうか。原因をみてみましょう。
クーポンサービスの問題点
問題となっているのは、景品表示法における二重価格表示です。割引をする以前からもともと高い値段ではなかったのに、大幅に割り引かれていると誤解させることです。また、別の原因として、Twitterをはじめとする、ソーシャルメディアの存在です。このメディアは、瞬時に販売する効果があるため、逆の効果を生み出してしまったようです。また、ブランディングに悪影響を与えるような口コミが、瞬く間に広がることから問題を複雑にしています。
各社の対応策と業界設立
こうした問題に対し「クーポン共同購入サイト各社(運営サイト名)」では、相次いでその対応策を打ち出してきました。
事前調査で、風評や店舗のサービス提供能力を確認する。今までは、お客様の問い合わせはメールのみで行っていたが、商品の対応の遅れによりお客様に迷惑をかけたことの反省から、電話での対応窓口も設けるようにすること。
クーポンの掲載基準や運用ルールの一部を消費者に提示するサービスを始め、事前審査では、自社限定の料理コースなど、価格を確認できない「特別プラン」を提供しない。案件ごとに受注上限の設定も行う。
空席率なども確認して掲載する。
このように対策をとることで、クーポン購入のお客様に迷惑がかからないように、またお客様の信頼を得るために改善に取り組んでいます。